武鷹支部研修 防災センター見学

昨日は自分の支部でのある武鷹支部研修で、昨年オープンした武蔵野市の防災センターを見学してきました。
正直、防災に深い知識がある訳でもなく何となく見学したのですがある意味今までで一番衝撃的な研修となりました。

もっとも、業務研修以外でこういった行政の施設見学というのは非常に珍しい試みでもあると思いますが、
朝早いにも関わらず他支部からも参加される先生もいらっしゃったと言うことで非常に意義のある研修だったと思います。

さて、何が衝撃だったか。

それは設備のものすごさ、自分が住んでいる武蔵野市がここまで立派な設備を備えているとは。
365日、24時間常に職員が誰かしら常勤できるように宿泊スペースがあり、昨日も職員の方が待機されてました。
災害情報などをすぐに収集できるように、大きなモニターにすべてのテレビチャンネルとウェザーニュースが映し出され、少しでも早く情報を収集できるようになっていたり、
隣には3つのモニターがあり、市役所、伊勢丹、武蔵境のスウィングビルのそれぞれの屋上に設置された定点カメラから、火災や、雨などの情報を収集できるようになっています。


この定点カメラ、パソコンから遠隔操作で好きな位置に移動したり、ズームしたりできるんです。
伊勢丹のカメラからヨドバシの前を映してくださったのですが、ズームすると結構はっきりと人が確認できます。
自分の知らない所にカメラが設置されているんですね。
ちなみにヨドバシの前は明るいので、雨などの状態が分かりやすいと職員の方がおっしゃっていました。
これだけの設備を備えても今夏のゲリラ雷雨を予測しづらい難しいものだそうです。

さて、このセンター自体は今まで会った市役所西棟という2階建ての建物の上に増築した8階建て?の建物なのですが、
耐震性を持たせるために3回部分はまるまる耐震構造になっています。
数多くの耐震用の柱が立っていて、建物を支えています。
水道管も普通の一本の管ではなく、細い管と、太い管がピストン上になっていて、自身の際に振動を吸収できる仕組みになっています。

こういった研修を受けると防災の意識と言うのががらっと変わります。
今までいかに自分が無知で無防備だったか。
今後30年?のうちに関東で大地震が起きる確率と言うのが非常に高いこと。
関東だけでなく、紀伊半島、東海地方とどこかでおきれば連鎖的に地震が起きる可能性があることなど、全く知りませんでした。

更に大地震などで火災が起こると消防の台数には限りがあるためすべての現場に消防が駆けつけることは不可能だそうです。
なので、災害時に一般の人々が救助活動をするより、まずコップ一杯で消えるうちに火を消してしまうことが非常に重要だそうです。
また地震に一番効果的な対策は建物の耐震性を強化することだそうです。
耐震性を上げることで、人的被害や、火災などの二次災害を大きく抑えることが出来るようです。
神戸の震災の時も、災害でなくなった方の8割が地震発生後5分以内に亡くなっているようです。
つまり即死。
建物の耐震性があれば被害はもっと少なかったはず。
とはいえ、地域の建物すべての耐震性を基準以上にすると言うのは、なかなか難しい話。
行政が負担すべき、
自助努力で何とかすべきなど様々な考え方があるようです。
難しい議論ですねぇ

2時間弱の短い時間ですが、防災に対する意識が変わる非常に意義ある時間でした。
行政書士に限らず、多くの人が防災に対する意識を持つことで災害の被害が変わってくるのでは?
こういった研修はどんどんやるべきですね。




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