ライブエンターテイメントの世界

ライブ・エンタテインメントの著作権 (エンタテインメントと著作権―初歩から実践まで 1)

ライブ・エンタテインメントの著作権 (エンタテインメントと著作権―初歩から実践まで 1)

ライブ・エンターテイメントということで、主に演劇や音楽のライブの業界から見た著作権法の関わりを非常に判りやすく解説しているため、著作権法の知識が特別なくてもさらりと読め、業界の慣習等も理解できます。
ただし、本書の冒頭でも述べている通り、判りやすく解説することに重点がおかれているため、著作権法の解説については省略されていて不十分です。なにか著作権法について詳しく書かれている本とセットで読まれると、より理解も深まるかもしれません。
また、エンターテインメントと著作権法のかかわりについて筆者の独自の見解も書かれているため、鵜呑みにしてしまうと、実務上後々問題になる気もします。

ただ全体的な評価としてはこの手の業界との関わりを示す著作権関連の本がほとんどないことを考えると実務者および業界関係者にとっては非常に有益な本です。
続編として映画・ゲームビジネス、音楽ビジネス、出版・漫画ビジネスと3作続くらしいので期待が持てます。