小室逮捕

ビックニュースでしたね。テレビも昨日はそればかり。
ニュースを見ていて思った疑問。

小室さんの楽曲はすべて、音楽出版社経由でJASRACに信託されています。


信託期間は著作権も譲渡の形をとるので、小室さんが著作者(創作者)と言えどJASRACに許可無く
楽曲の権利(著作権)を譲渡することは出来ません。

一般人の私たちから見ると、作った人が権利を手放していると言うのは不思議な感じもしますが、
著作権の管理と言うのは非常に煩雑で個人では非常に難しいようです。
その管理を代行してお金とかを集めてくれるのが、著作権管理事業者(JASRAC)です。

現在日本では音楽の著作権はほとんどJASRACで管理されているのですが、
5億円も払ったこの被害者の方は全く知ることが出来なかったのでしょうか?

もっとも小室氏本人が出て来て、「譲ります」と言えば信頼してしまうか?
知ってたとしても、著作者がOKと言えば何とかなると思ったのか?

JASRACからの使用料は前妻に差し押さえられていたようですね。
その解除に5億円必要と被害者に迫ったとか

本日現在小室氏は文化庁に52曲の楽曲を登録しています
http://www.bunka.go.jp/eGenbo2/script/ipu_kensakuframe.asp
リストを見ると私でも知っている有名楽曲がちらほら。
これらを文化庁で登録することで、被害者を信用させたのかもしれない、と
知り合いの先生がおっしゃっていました。なるほど

しかしJASRACというのは文化庁にはいちいち登録なんかしていないんですね。(最初に譲渡を受けた音楽出版社もですが)
文化庁に登録してしまうと、第3者対抗要件を満たすことになるので、
小室氏がJASRACに信託しているにもかかわらず、
文化庁に登録を掛けていたと言うのは悪意があったと言えるかもしれないですね。

とはいえ小室氏がこれらの制度に精通していたか疑問です。
逮捕された他の2名が深く関わっていたのかもしれませんね。

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